EC2ではOSを含めたソフトウェアについて、先にインスタンスを設定しておくことができます。これがアマゾンマシンイメージ(AMI)と呼ばれるシステムです。AMIには基本的なパッケージが含まれていて、インスタンスを起動するために必要なものはすべて含まれています。AMIは一つだけ持つこともできますし、複数のAMIを持つこともできます。
たとえば、ウェブサーバのAMIとメールサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバのAMIを別々に持つことができるのです。EC2のAMIは最初から提供されているものだけでも利用できますが、カスタムして用いることもできます。この場合、AMIツールを利用してS3にアップロードしておく事が必要とされます。AMIをすべて自分で作成しなければならないのではありませんし、EC2が準備したものを使わなければならないわけではありません。
AMIは色々なところで公開されていますから、これらを利用することによって自分の欲しいサーバイメージを実現できます。たとえば、Linuxの基本的な部分だけから始めたいといった場合、Linuxディストリビューションの基本となるAMIを選ぶことができます。このインスタンスを作成してから色々な機能を付加していくと言ったことも可能です。なお、作成に関してはルートデバイスにイメージをバンドルしておけば、コンソール画面でコマンドを利用できますから、作成は簡単です。